株式の価値を判断する指標の1つに1株当り純資産、所謂、PBR
があります。
しかし、このPBRも色々手を加えて修正しなければ、簡単に
鵜呑みにはできない指標です。
B/S上の勘定科目で100%間違いのないのは、買掛金、支払手形、
借入金等の外部負債と、現金預金、回収の確実な売掛債権くらいでしょう。
今まで、いくつか会社の解散を手掛けてきましたが、棚卸資産は
半値以下、建物、車両、備品も二束三文、有価証券、土地も半値以下
です。
PBR1倍は解散価値と言われています。
しかし、実際に会社を整理してみると、せいぜい6掛けくらいが妥当
というところでしょう。
PBR0.6倍以下なら、まあ、割安と言えるかも知れません。
但し、会社が赤字でなく、配当性向が30%以下という条件つきです。
赤字なら自己資本はどんどん目減りするでしょうし、配当性向が80%
なんてのも目減りみたいなものです。
ただ、古い歴史があり、豊富な不動産を有する企業は不動産を時価評価
する必要があります。帳簿価額の5倍の不動産を持ってるなんて企業も
ありますから。
一概にPBRを論じられないので注意が必要です。
要するに、PBRはよく会社の内容を調べて何倍かを予測しなければ
ならないということです。
その上で0.6倍以下、利益がプラス、配当性向30%以下なら超割安
でしょう。