昔、20代でサラリーマンをしていた時のことです。
ある日、ラクビー部員の友人と二人で会社の構内を
歩いていると、向こうから後輩がやってきました。
私は気軽に
「やぁ!」と声をかけました。
後輩は丁寧に腰を折って私たち二人に、
「こんにちは!」と挨拶をしました。
友人は後輩の顔も見ないで顔を傲然と上げたまま、
「おす!」と言って、そのまますたすたと歩いて
行きました。
しばらく歩いた時、
「お前はどうして後輩に先に挨拶するんだ」
と、怒ったように私に言いました。
「別にどっちが先だって関係ないだろう」
「何言ってんだ。先に挨拶なんかすれば、軽く見られて
舐められるだけだぞ」
運動部は上下の関係が厳しいことは厳しいが、私も
運動部に所属していたけれど、余り、そういうことは
頓着しないほうです。
へぇ、そういう考えもあるのか!
人は様々だな、という感じを受けました。