税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

赤字を補填するために際限なく借入する米国はどうなってしまう?

 何やら、世界中がおかしくなってしまって、これからどうなるのか
見当もつかない状態ですね。

 アメリカは「もう、不良債権処理は終わったとか、アメリカ経済
は徐々に復活するとか]
、盛んにパホーマンスを見せているが、そんなもの世界中の誰も信じては
いないでしょう。

 ここにアメリカの財務諸表の縮尺版を書いてみますと、こんな具合
でしょう。

 まず、P/Lは

  売上     50,000

  経常利益    1,000

  特別損失   20,000

 この特別損失は勿論、デリバティブによる損失です。

 そして、B/Sは、


  現金預金     100   短期借入金   90,000

  売掛金   10,000

  有価証券 300,000

 この有価証券は価値0円の金融商品です。

 但し、米国は2008年に時価会計を放棄したから、米国の企業や
金融機関の財務諸表は上記のように取得原価のまま計上されている筈
です。

 流動比率は344%です。

 大いなる欺瞞ですね。

 そして、現金預金がなく、短期借入金の返済に詰まるので
新たに借入をします。

 しかし、P/L上で特別損失がどんどん発生するので、すぐお金が
なくなり又、借入せざるを得ません。

 この資金調達をアメリカは米国債の発行とドル紙幣の印刷で賄って
いるということです。

 怖い話です。

 米国債を誰が買うんですか?中国と日本ですか?

 まあ、買ってくれればそれはそれでいいでしょう。あと、返さなければ
いいんですから。

 本当に怖いのはドル紙幣をじゃんじゃん印刷して使うことです。