税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

アベノミクスは今、エネルギー補充中!

景気や株価には大きな波と小さな波があります。
 
1、大きな波
 
大きな波は現在、2つあります。

1つは、何と言っても、脱デフレ宣言したアベノミクス

2つ目は、東京オリンピックです
 

 

安部政権は2%の物価上昇目標を掲げて、日本はデフレからインフレ
に大きく舵を切りました
 
この認識が大事です。

この目標を今さら引っ込める事は出来ないでしょう。

あらゆる手段を使って達成しようとする筈です
 

 

大胆な金融緩和、
年金基金での株式購入
 
過日の新聞で、年金基金で株を買う事を安部首相が指示した
という記事が掲載されていましたが、
目標達成に必要なのは株高と円安です。
第1弾、第2弾、第3弾と手を打って、株価の上昇を目論んで
います。
 
2つ目の大きな波は東京オリンピックです。

2020年の東京オリンピックの開催に向けて、これから
資金と資材が大きく動こうとしていることです
 

 

過去を振り返ってみると、
昭和39年に東京オリンピックがありました。
この時、昭和32年の神武景気に続いて、昭和37、38年
岩戸景気が続き、オリンピックの終わった昭和40年には
大不況がきて、山一証券が倒産しました。
 
近くでは2008年の北京オリンピックがあります。
この時も鉄鋼等の資材が売れて各社の業績は上昇し、
それにつれて、2003年から2007年に向けて株価も
大きく上昇し、鉄鋼株は軒並み7,8倍になりました。

しかし、2008年後半から景気は下降し、リーマン・ショック
以後停滞したままです。
 

 

インフレ目標、と、それを補佐する如き東京オリンピック
の開催、
この2つの大きな波で2015年を境に資金も資材も
大きく動き、2018年に向けて景気も株価も思いがけない
高みに進むと予想しています。
 
今は夜明け前の静けさというところでしょうか。
 
2、小さな波
 
2015年の好決算の予想から、6、7月に株価は小さな高値
をつけました。
 
相場は小回り3カ月といって、小さな高値をつけると、次の
高値に向うまで2カ月かかると言われています.。
 
これは需要供給の関係で自然なことです。
 
6月高値の株は7、8月と低迷し、9月から動き出し、
7月高値の株は8、9月と低迷し、10月から動き出す
と考えています。
 
しかし、2018年に向けての波はとてつもなく大きく
想像すらできません。
 
もっとも、2020年以後は地獄が待っていると覚悟
しています。
 
毎年、2%の物価上昇を続けるために、際限なく輪転機
回して円を刷り、日銀は国債を無尽蔵に買い取り、異次元の
金融緩和を続けていけば末はどうなるか?
 
止められないインフレ、金利の高騰、国債の暴落、これらは
100%の確率で起こってくる筈です。
それを覚悟するということです。
 
大丈夫ですよ。心配いりません。
 
日本は過去に大きなインフレを経験しています。終戦
と、オイルショックの時も三年で物価も賃金も倍になりました。
それでも、日本人は今も元気です。