税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

1000万円以上の高所得の人のほうが意外と生活に苦しんでいます。何故でしょう!

 所得が高いから財産が増えると思うでしょう。
 ところが、1000万円以上稼いでいる人の方が意外と借金で苦しんで
いる人が多いのですよ。不思議ですね。
 2000万円も3000万円も所得があるのに車を買う金もなかったりします。
 1000万円以上の高所得の人の方が資金繰りに追われていますよ。

 あるお客様に「所得が3000万円もあるのに生活が苦しい」と
訴えられました。
「日本の平均所得が500万円前後だというのに、おかしいではないですか」
と言って、一度、生活費を分析してみました。
 
 すると、確かに、高額な生命保険を何本も入っていたり、私立校の
子供の学費や塾の払い、一家で度々旅行に出掛けたり、日常生活品も
一寸高級スーパーでお買い物という感じです。

 合計すると、税引き後収入を上回っています。
 高所得の皆さんは、自分たちは所得が高い、という意識で、セレブな
暮らしをしていますが、税金が意外と高いことを忘れています。

 所得が500万円位でも、お金を残す人は残します。
 いや、所得が低い分だけ計算がし易く、使う生活費を把握しているので
しょう。

 高所得の人は出費が多くて、ついドンブリ勘定になり、税引き後収入を
生活費が超えてしまうのに気づかないのだと思います。
 そうした生活が5年も続くと借金が増えて、今度は返済に苦しむように
なります。

 それ以後私は、「税引き後の手取り収入はこれだけだから、これ以上の
生活費はいけませんよ!」とアドバイスすることにしています。