「韃靼疾風録」は明末期の内乱で、「呉三桂」が対立していた「李自成」
に負けそうになり、女真族のホンタイジに応援を頼んで万里の長城の扉
を開け、女真族を中国領土に導き、漢の国土を乗っ取られるまでの話
でした。
に負けそうになり、女真族のホンタイジに応援を頼んで万里の長城の扉
を開け、女真族を中国領土に導き、漢の国土を乗っ取られるまでの話
でした。
この小説の面白さは、字も読めない無学のチンピラだが、世事に長け、
頭の切れと抜群の弁才の主人公が次々に難事を成し遂げていく痛快さに
あります。
頭の切れと抜群の弁才の主人公が次々に難事を成し遂げていく痛快さに
あります。
例えば、ロシアとの戦争で、清国の大軍を率いてロシアの城を攻める
時のこと。
時のこと。
堅牢な城でいくら大砲を撃ち込んでもびくともしない。まるで、日露戦争
の203高地の攻撃のようです。
の203高地の攻撃のようです。
無駄に時が経ち、秋も深くなります。このままでは皆、凍死してしまいます。
将軍達は撤退を進言します。
ある日、小宝は小便をしていると、熱い小便がたちまち凍ってしまった。
これを見て、たちまち、小宝は閃きます。
3千本の大きな水鉄砲を作らせ、熱湯を沸かせ、城の中にその熱湯を
浴びせます。
浴びせます。
建物も兵士服もびしょぬれになって、たちまち、凍りつき、寒さにたまらず、
兵士は降参して城は陥落します。
兵士は降参して城は陥落します。
日露戦争の203高地ではでただ突撃を繰り返し、数万人の兵士が死にました。
トーチカに消防ホースで水でもかければよかったかもね。
あの時、小宝が指揮官ならきっと、素晴らしい発想でロシア軍を破った
ことだろうと思います。
ことだろうと思います。
とにかく、「鹿鼎記」はページをめくるのももどかしいくらい面白い、素晴らしい
小説でした。