税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

四方道路に面した宅地の評価!

 
二方道路、三方道路と説明が続きました。
 
今回は「四方道路に面した宅地」の評価
について説明しておきましょう。
 
評価の方法は、前回、説明した「三方道路の評価」と同じです。
 
1、      各路線価に奥行価格補正率を加味して、
一番価額の高い路線が正面路線になります。
 
2、      正面路線の反対側が裏面路線、残りの2つの路線が
側方路線になります。
 
いつものように、例を出して計算してみましょう。
 
例、
下図の様な宅地の評価をしてみます。

   300D  
 間口20m  
    
    
 280奥行35m 250 
    
 普通住宅地区 
 地積  
 700㎡  
 200D 
    

 
(!)正面路線価の判定
 
参考、
普通住宅地区の20mの奥行価格補正率は、 1.00
   普通住宅地区の35mの奥行価格補正率は、 0.96
 
   300,000円×0.96=288,000
   280,000円×1.00=280,000
   250,000円×1.00=250,000
   200,000円×0.96=192,000
 
一番高い価額は288,000円です。
従って、300,000円の路線価が正面路線価となります。
 
(2)、評価額の計算
 
 参考、
 側方路線影響加算率
  普通住宅地区     0.03
 二方路線影響加算率 
  普通住宅地区     0.02
 
1、正面路線価 奥行価格補正率 
300.000円 × 0.96 = 288,000円―――A
2、Aの金額       側方影響加算率
  288,000円+(280,000×1.0×0.03)=296,400円――B
3、Bの金額       側方影響加算率
  296,400円+(250,000×1.0×0.03)=303,900円――C
4、Cの金額       二方影響加算率
  303,900円+(200,000×0.96×0.02)=307,740円――D
 
自用地の評価額
  Dの金額  地積  評価額
  307,740円×700㎡=215,418,000
 
相続税評価額は ,215,418,000円 でした。
 
三方道路の評価と同じですね。
1つ評価の計算が増えただけです。