税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

税法

相続人への特別受益とは何でしょうか?

相続人への特別受益とは何でしょうか? 遺留分を算定するための生前贈与加算は3つあると前回説明しました。 この内、最も代表的な贈与は、相続人への特別受益に当たる生前贈与でしょう。 ポイントは、1,特別受益の内容2,10年以内の贈与に限定されたこ…

遺留分を算定するための財産の価額!

遺留分を算定するための財産の価額 民法第1043条によれば 遺留分を算定するための財産の価額= 相続開始時の財産の価額 +贈与した財産の価額 -債務の全額 と記述されています。 ここにおける贈与とは、 民法第1044条に記述されています。 以下の3点が…

遺留分侵害額請求、旧法と新法の違い!

遺留分侵害額請求、旧法と新法の違い!令和1年(2019年)7月1日民法改正によって、遺留分請求が若干変更になりました。 変わった項目を列挙してみます。1,名称が変わりました。 旧法 遺留分減殺(げんさい)請求 新法 遺留分侵害額請求2,請求の方…

遺留分侵害額への配慮を欠いた残念な遺言書の結末!

遺留分侵害額への配慮を欠いた残念な遺言書の結末! 最近、遺言書の作成依頼が増えています。 やはり高齢化が進んでいるからでしょうか。 依頼を受けて一番困るのは、この子には財産をあげたくない、といった遺留分を侵害する遺言書の作成依頼です。 メンデ…

分譲マンション評価方法改正、評価の具体例!

分譲マンション評価方法改正、評価の具体例具体例 1,種類 居宅 2,築年数 10年3カ月ーー11年 3,総階数 11階 4,専有部分の面積 60㎡ 5,敷地面積 3000㎡ 6,敷地権の割合 1150000分の6000 7,敷地利用権の面積 3000㎡×…

分譲マンションの相続税評価改正、令和6年1月1日以後

2024-04-01 18:16:22NEW ! テーマ 区分所有マンションの評価方法が変わりました。 令和6年1月1日以後の相続、遺贈、贈与により取得した区分所有マンションの価額は新たに定められた個別通達により評価します。改正の理由 通常の土地家屋の相続税評価額は…

「空き家特例」令和5年度の改正内容!

「空き家特例」令和5年度の改正つぎの4項目について改正がありました。1,適用期限が4年間延長されました。 改正前 令和5年12月31日まで、 改正後 令和9年12月31日まで、2,耐震リフォーム要件(敷地、家屋の譲渡) 改正前 譲渡日までにその…

譲渡所得 「空き家特例」の3000万円控除!

近年、相続後の空き家が周辺の生活環境に悪影響を及ぼし得り、 且つ、空き家の大半が耐震性のない建築物であると推計されています。 そこで平成28年度税制改正により、相続等により取得した空き家を 譲渡した場合の3000万円特別控除、いわゆる、「空き…

代償分割!

代償分割ーーー遺産の分割に当たって、土地が一つで相続人が3人。 どうする? 現金預金も有価証券も何もない時、遺産分割する方法が3つあります。1、換価分割 これはその土地を売って現金にして3人で分ける方法。2、共有分割 各相続人の持分を決めて、…

建築中の家屋の評価!

①、 財産評価基本通達91には、次のように規定されています。 「課税時期において現に建築中の家屋の評価は、 その家屋の費用現価の100分の70に相当する金額によって評価する。」 具体的には、例えば、 請負金額が3000万円で工事の進捗度が30%…

倍率方式で、登記簿謄本の地目と現地が異なる場合!

1, 登記簿謄本の地目が現地と異なる場合 地方の別荘地を評価しようとする時、 現地は造成されていて建物が建っているにも拘わらず、 地目は「山林」になっている場合がよくあります。 この時の相続税評価額をどうするかが問題です。 まず、宅地とは何でし…

土地は権利関係別に評価します!

土地の上に存する権利には、 1, 地上権 2,区分地上権 3,永小作権 4、区分地上権に準ずる地役権 5,借地権 6,定期借地権等 7,耕作権 8,温泉券 9,賃借権 10,占有権 以上の10種類が挙げられます。 この内、頻度の高いのは、区分地上権、借…

土地は一画地を評価単位とします!

土地は一画地を評価単位とします。 一画地とは、どのような意味でしょうか。 国税庁のホームページでは、次のように説明 されています。 利用の単位となっている1区画の宅地をいいます。 例えば、所有する宅地を自ら使用している場合には、 ① 、居住の用か…

土地の評価単位を決める3つのポイント!

税理士試験でこれを間違うと合格しないという2つの項目があります。 それは「相続人」と「評価単位」です。 評価単位というと、言葉は難しいですが、要するに、 土地がいくつもあった場合、どの土地を評価するかを決めることです。 ポイントは大きく3つに…

相続財産から控除できる葬儀費用、出来ない葬儀費用

葬式費用は相続開始時の債務ではないけれど、相続財産から控除することができます。 相続税法では第13条の債務控除のところに、「被相続人の葬式費用」と1行書かれているだけですが、 くわしいことは「相続税基本通達」に記載されています。 簡単に、控除…

相続財産から控除できる債務!

相続が開始すると、土地や預金と言った財産を引き継ぐ他に、 借金や未納税金などの債務も引き継ぐことになります。 相続税計算ではこの債務をもれなく計上することによって、 相続税を軽減することができます。Ⅰ、具体的に、どのような債務があるか列挙して…

生命保険契約に関する権利の評価!

夫が死亡した場合、被保険者が夫の場合、生命保険金が支払われますので、計上もれはありませんが、 夫が保険料を負担して、被保険者が妻であったりした場合は計上もれしないように注意が必要です。 具体例 保険契約者 妻 被保険者 妻 保険料負担者 夫 この場…

手許現金はいくら計上すべきか?相続財産!

手許現金は相続開始時の被相続人が所有する現金の全てを計上する、---これが解答です。 しかし、死亡時に1円まで現金を管理しているなんてことはほとんど不可能でしょう。 ですから、凡そ、誰がみても妥当と思われる金額、ということになります。 一般に…

貴金属、書画、骨とう品、その他の財産の評価!

今までに挙げた財産の他に、下に掲げる財産を計上し忘れるので、列挙しておきます。 ①、貴金属、書画、骨とう品 ②、ゴルフ会員権 ③、著作権 ④、未収入金、貸付金 ⑤、家計用財産一式①、貴金属、書画、骨とう品 これらの評価は専門家の鑑定人に評価してもらい…

構築物の相続税評価!

相続税申告の際、計上し忘れるのが構築物です。 建物を財産明細に入れない人はいませんが、 構築物はうっかりしがちです。 構築物とは、 駐車場のアスファルトとか、広告塔、煙突 、等々、建物から離れて存在するものです。 電気、ガス、給排水設備のように…

付属設備の相続税評価!

付属設備の評価 A,まず、建物、建物付属設備、構築物の3つの違いを 明確にする必要があります。1、建物とは、 土地の上に建てられた工作物のことを言い、 ①、建物 ②、屋根 ③、壁 ④、柱などです。2、建物附属設備とは 建物に付属している工作物を言います…

建築中の家屋の評価!

建築中の家屋の評価<財産評価通達 91>では次のように規定しています。「課税時期において現に建築中の家屋の評価は、その家屋の費用原価100分の70に相当する金額によって評価する」 具体的には、例えば、 請負金額が3000万円で工事の進捗度が30…

貸家の賃貸割合の緩和措置!

アパート等で課税時期に空室の場合は、借家権の控除を認めないことになっています。 この規定は宅地の評価における貸家建付地の評価にも、貸家にも算式に含まれています。賃貸割合の算式は、(A)の内課税時期において賃貸されている各独立部分の床面積の合…

建物の評価は意外と複雑!

建物の評価は次の項目に分かれます。1、自用家屋の評価、2、貸家の評価3、建築中の家屋の評価、4、固定資産評価証明書のない家屋の評価、5、付属設備の評価、6,構築物の評価、 、1、自用家屋の評価は、(財産評価通達 93 ) 固定資産評価証明書の…

名義預金を否認されない為に!g

相続税の税務調査で一番問題になるのは名義預金でしょう。恐らく、修正させられる70%はこの名義預金ではないかと考えます。それほど名義預金は要注意なのです。名義預金とは、名義だけ変えていても実質は被相続人の財産であり、相続財産とみなされるもの…

生命保険金の課税は複雑!

死亡保険金は契約者や保険金受取人が誰かにより、税の扱いが異なります。 その関係を以下に記してみますと、次のようになります。1,のケース ①被保険者 夫 ②保険料負担者 夫 ③保険金受取人 妻 ④税の種類 相続税となる。2、のケース ①被保険者 夫 ②保険料負…

宅地は利用区分に応じて評価する。

同じ宅地内で3つの地番が次のように分かれている場合、 利用区分に応じて評価します。 300D 1306-1 1306-2 1306-3 100㎡ 100㎡ 100㎡ 貸家 自宅 自宅 1306ノ1の地番は貸家の建物で利用区分が違うので、 100㎡は貸家として評価し、 …

宅地の評価の基本 宅地は一画地を評価単位とする!

宅地の評価の基本 a,宅地は一画地の宅地を評価単位とします。 一画地とは、どのような意味でしょうか。 国税庁のホームページでは、次のように説明 されています。 利用の単位となっている1区画の宅地をいいます。 例えば、所有する宅地を自ら使用している…

土地評価上の区分

今まで、不整形地がどうの、無道路地がどうのと 形の評価の説明に拘ってきましたが、 今日はそれ以前の、土地評価の原則について書いて みたいと思います。」 土地の評価上の区分 1,土地の価額は次に掲げる地目の別に評価します。 宅地 田 畑 山林 原野 牧…

基礎控除110万円の創設!相続時精算課税制度

現在の相続時精算課税制度は使いかってが悪いですね。 当事務所でも、「この宅地はどうしても確保したい」などと いう人以外はこの制度を使いませんでした。 今回、生前贈与加算が3年から7年に改正されたので、 不人気な相続時精算課税制度に110万円の基…