会社法の制定によって、株式会社の資本金は１円
でも設立出来るようになりました。
今までは、有限会社で３００万円、株式会社は
１０００万円の資本金が必要でした。
それだけ簡単に会社を立ち上げることが出来る
ようになり、結構なことだと思います。
取り敢えず、資金はないけど、すぐ会社を作りたい
人には朗報でしょう。
ただ、一つだけ注意が必要です。
少ない資本金だと、ちょっとした赤字でも債務超過
になってしまう、ということです。
１０万円の資本金で会社を作ったとしましょう。
仕訳は次のようになります。
預金 １００，０００円 資本金 １００，０００円
この会社が１年間経営をした結果、２５０，０００円の
赤字だったとすると、
預金 ５０，０００円 買掛金 ５００，０００円
売掛金 ３００，０００円 資本金 １００，０００円
利益金 －２５０，０００円
この会社の純資産は－１５０、０００円で、所謂、債務超過
の会社です。
債務超過になると、銀行からの融資は受けずらくなります。
ただ、資本金をなるべく大きく、と言っても、
税法上、１０００万円を越えると、色々、不利な点が
出てきます。
例えば、法人市県民税が７万円から１８万円に増えます。
資本金１千万円以上の会社は設立１年目から消費税の
納税義務者になります。
ですから、資本金は１円以上９９９万円以下が良いという
ことです。
ちなみに、銀行融資を受ける際のタブーは
１、債務超過
２、税金の未払い
です。これだけは避けるようにして下さい。
