税務会計三直線

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オバマ大統領の演説に好感!

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 彼の演説に、アメリカ人に抱いていた印象とは異質な
ものを感じました。
 それは良い意味での異質です。

 従来の私の米国への印象は、
 1、強欲 2、わがまま 3、利己的
というものです。

 以下はこの数年のアメリカが我々に見せた悪行です。

1、時価会計を押し付け、ハイエナのように日本の金融機関
 を食い荒らしたこと。その上、自分たちが不利になると
 たちまち、時価会計を放棄して見せた。

2、何十億という報酬を臆面もなく受け取る企業トップの
 神経。

3、サブプライムローンで、その強欲さゆえに世界を破滅に
 導いたにも拘わらず、又、又、特許の一寸した欠陥を突いて
 法外な利益を貪ろうとするビジネスが横行している。

4、何ら生産的で建設的なものはなく、自分さえよければ
 それで良いとする精神は如何なものか、キリスト教を信じて
 いるらしいが、キリストはそんなことを教えたか!

 数え上げれば切がありまあせん。

 しかし、今回のオバマ大統領の演説は好感のもてる感銘深い
ものでした。
 
 と同時に、かなりアジア的な、従来のアメリカ人とは異質な
デリカシーを感じました。

 特に印象に残った個所を挙げると、

1、米国では貯蓄を増やし、支出を減らし、金融システムを
 改善し、長期的財政赤字や負債を削減する、そして、輸出を
 増やしていく。

1、中国の封じ込めを目指さず、対話を深めていく

1、太平洋国家としてアジアとの連携を深める

1、21世紀の課題に単独で対処出来る国はない

1、温室ガス削減に明確な目標を持たねばならない

1、北朝鮮について、近隣諸国との関係の正常化は、日本の
 拉致被害者の情報が、家族たちに全て明らかにされて初めて
 可能になる



 理想主義的という批判もあるようですが、何十年、何百年
かかろうと、その理想に向かって進むべきだと思いました。

 国益の中にも、地球規模での平和への願いと現実的な対応が
感じられます。

 これだけの論理と見識を表明出来る彼の感性は、若いのに誠に
卓越した、素晴らしい指導者だと感心しました。