税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

会社は誰のものか、と問われれば?

「 会社は株主のもの」と、会計学上は答えざる
を得ないでしょう。
 
 何故なら、会計学は「会社は株主のもの」という
前提で色々な理論が成り立っている、と思うから
です。
 
 株主の出資した資本金があって、その資本を使って
投資し、売上を上げ、利益を上げていく.
 
  そして、その利益を配当という形で株主に分配して
いく。
 
 それが資本主義だからです。
 
 従って、期間損益計算とか、ROE・自己資本利益率
とかいう考え方が重要になってきます。
 
 しかし、これは上場している大企業の話です。
 
 私の仕事先である中小企業はそんなことはどうでも
いいのです。
 
 一応、税金計算や銀行提出の為に期間損益計算を
行っていますが、本当はそんなことどうでもいいし、
 
 「自己資本利益率」なんて考え方は更に必要ないこと
です。
 
 第一、自己資本そのものが極めて人為的ですし、利益
も節税の為に操作されています。
 
 何を言いたいかというと、ーーーですから、大企業と中小企業
では財務諸表の読み方も、経営分析も違ってくるわけです。
 
 ちまたに溢れている経営分析の本は大企業中心の分析法
ですから、中小企業には半分以上役に立ちません。