税務会計三直線

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ドラッカーって、薬やる人?ーーー「もしドラ」を読んで!

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 ある人に「最近、ドラッカーが再びブームのようだね」
と言ったら、

ドラッカーって何?薬やる人?」
と言われました。
 
 私は一瞬何のことか分からなくてポカンとしていましたが、
すぐ意味が分かりました。
 
 その人は、ドラッグ(薬)にERをつけて、薬をやる人と
理解したわけです。
 
 笑っちゃいけませんね。
 
 何しろ、ドラッカーの「現代の経営」という本が大ベストセラー
になったのは、もう、30年以上昔、私の若い頃でしたから。
 
 当時、少し気のきいた経営者でドラッカーを読まない人
はいないという風潮でした。
 
 先日、ユニクロの柳井社長と大前研一氏の対談集を読んで
いたら、柳井社長がドラッカーに心酔している下りが語られて
いて、
 
「私は悩んだ時、迷った時、行き詰まった時、必ずドラッカー
を読み返します。すると、答えが見つかるんです」
 と話していました。
 
 今、再び、ドラッカーがブームになってきたきっかけは
 
{もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの<マネジメント>
を読んだら}
 
 という長い題名の本が100万部以上の大ベストセラーに
なっている為、のようです。
 
 この本は、女子高校生が、いつも1回戦負けの都立高校の駄目野球部の
マネージャーに就任して、この野球部を甲子園に連れていく、
と決意し、ドラッカーの<マネジメント>という本の教え通り
に野球部を導いて、遂に、甲子園出場を果たす、サクセスストーリー
です。
 
 ドラッカーの著作は文章が抽象的で中々難解です。
 
 税法条文のように、ぎっしり意味のある言葉が詰まっていて
一語もゆるがせにできない感じで、
 
 私なんか、税法のように逐条解釈が必要だよ、と考えちゃう
程ですが、
 
 この<もしドラ>を読むと、なるほど、このようにドラッカー
を使うのかと感心させられます。
 
 ドラッカーの入門書としてはまことに適当な本ではないでしょうか。