税務会計三直線

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相続税の基礎控除5000万円を3000万円に!---政府案

 先日、政府は来年度から相続税基礎控除を5000万円から
3000万円に引き下げる案を打ち出した旨、の新聞発表があり
ました。
 
 現在の基礎控除
 
 5000万円+(1000万円×相続人数)
 
 この算式はもう、何十年と変わっていないと記憶しています。
 
 例として、

   相続財産     7000万円
 
   相続人数      3人
 
 の場合、

  相続財産        基礎控除       課税価格
 7000万円 - (5000万円+3000万円)=  0
             8000万円
 
 基礎控除が相続財産を超えるので、相続税は課税されないし、
基礎控除以内の場合、申告義務もありません。

 ところが、3000万円に引き下げられると、

  相続財産        基礎控除       課税価格
 7000万円 - (3000万円+3000万円)= 1000万円
 
  課税価格    税率     納税額
 1000万円 × 10% =  100万円

 相続税率は累進税率になっているので、10%は最低税率です。
最高税率は50%です。
 
 実際は配偶者の税額軽減などがあったりするので、納税額は
変わってきますが、
 
 かなりの人が納税義務者、申告義務者になってくるでしょう。