税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

土地の評価、<借地権割合>を使う!

 路線価図を見ると、借地権割合が表示されています。
 
  記号      借地権割合
  A        90%
  B        80
  C        70
  D        60
  E        50
  F        40
  G        30
 
 例えば、200Cと表示されていれば、1平米当り200千円、
借地権割合 70% ということを表しています。
 
 サラリーマンの自宅のような、所謂、自用地という宅地には関係
ありませんが、
  貸家建付地――――アパートのような貸家が建っている土地
  借地権――――――借地権契約が結ばれている土地
  貸宅地――――――借地権契約のある底地
 これらの土地の評価には借地権割合を使います
 
 前回の問題で、土地の価格は17,013,380円でしたが、
これは自用地としての評価です。
 
 この土地が借地権契約の結ばれている土地なら、土地の評価は次の
ように変わります。
 
1、借地権の評価
 
   自用地の評価       借地権割合
  17,013,380円 × 0.7   =11.909.366円
 
2、貸宅地の評価
 
   自用地の評価        借地権割合
  17,013,380円 ×(1-0.7)=5,104,014円
 
 借地権契約を結ぶ際、土地の価格の70%の権利金を借地権者は支払って
いる筈です。
 
 借地権者は70%の権利を持ち、地主さんである底地権者は、残りの30%の権利を持っていることになります。