税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

細長い「うなぎの寝床」の土地の評価!

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 日本は今、大変なことになっています。

 被災地の皆さんのご苦労もさることながら、福島原発
災害を食い止める為に働いている自衛隊消防庁、東電の

社員の方々の決死の働きにはただただ、敬服と感謝の深い
思いで胸がいっぱいです。
 
 私などは遠くで何も出来ず、ただ、心から隊員達の無事と
任務の成功を毎日祈っています。
 
 将に、日本国の命運をかけての働きです。
 
 こうした日々で、とてもブログを書く気になれず、1週間
以上の時間が経ってしまいました。
 
 しかし、やはり自分の為すべきことをしなければいけない
と思い直し、再び、引き続き、相続の話を書くことにしました。
 
 今回は、細長い、いわゆる「うなぎの寝床」と言われる土地
の評価です。
 
 土地の評価はその形状、どのような地区にあるか、等によって
有利不利があります。
 
 そうした様々なケースを考慮して、色々と補正を行い、土地
の評価の公平を期しています。
 
 間口が狭く、しかも、奥行きの長い土地は正方形の土地に
比べて使いにくいですね。
 
 そこで、2つの補正率を使って価額の是正を行います。
 
  間口狭小補正率
 
  奥行長大補正率

 例(上の路線価図参照)
 
  宅地      120㎡(自用地)
  路線価     正面路線価 240、000円
  間口      4メートル
  奥行き    30メートル
  地区      普通住宅地区
    借地権割合  D(60%)
 
 
 評価額の計算

  正面路線価   奥行価格補正率
 240,000円 ×  0.98   = 235,200円ーーーA
    
           間口狭小   奥行長大
 Aの価額    補正率(注1) 補正率(注2)
 235,200円×0.94 ×  0.90 =198,979円ーーーB
 
 Bの価額       地積    自用地の評価額
 198,979円 × 120㎡ = 23,877,480円

注1、間口狭小補正率は、補正率表によると、
   間口距離4m以上6m未満で、普通住宅地区で  0.97 です。
 
注2、奥行長大補正率は、奥行長大補正率表によると、
   奥行距離  間口距離
    30m ÷ 4m =7.5
  普通住宅地区の7以上8未満は、補正率 0.90 です。
 
 路線価は240,000円から198,979円に下がりました。
 下落率は、
 
 198,979円÷240,000円=0.829
 
 17.1%にもなりました。