税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

三方道路に面した宅地の評価 その1

再び,宅地の評価です。
今まで、どのような宅地の評価を説明してきたかと、
ブログを振り返ってみると、
 
説明してない評価方法がたくさんあることに気づきました。
 
三方路線に面した宅地、
四方道路に面した宅地
無道路地
不整形地の数々
マンション用地
共同ビルの敷地
造成中の宅地
定期借地権
等々、
 
これから少しづつ解説していきます。

今回は三方に路線がある宅地です。

三方路線の評価は2通りあります。

1、正面、側面、側面が路線に面した宅地、
2、正面、側面、裏面が路線に接した宅地

この2通りです。
 
図で示すと、次の通りです。
 
1、 正面と両側の側面が路線に接している宅地の例、
 

     

正面、側面、側面の 図
   300D   
   間口30m   
    
  地積  
  600㎡  
210D奥行20m190D 
  普通住宅地区  
   
     
   
   
                
             

1、の場合

①、正面路線価の判定

各路線価に奥行価格補正率を加味した
価格の一番高い路線を正面路線とします。
 
       奥行き20mの
       奥行価格補正率
イ、300,000×1.0 = 300,000円
       奥行き30mの
       奥行価格補正率
ロ、210,000 × 0.98 = 205,800円
ハ、190,000 × 0.98 = 186,200円

従って、一番高い価格のイの300,000円が
正面路線になります。
 
②、1㎡当たりの価額
1、300,000 × 1.0 = 300,000円ーーーA

              普通住宅地区の
   (A)        側方路線影響加算率           
2、300,000+(210,000×0.98×0.03) = 306,174円ーーB

   (B)
3、306,174+(190,000×0.98×0.03) = 311,760円

③、評価額

1㎡当たりの価額  地積   相続税評価額
 311,760円  × 600㎡ = 187,056,000円
 
参考

側方路線影響加算率表

角地の場合

ビル街地区           0.07
高度商業地区        
繁華街地区          0.10
普通商業・併用住宅地区  0.08
普通住宅地区         
中小工場地区         0.03
大工場地区          0.02
      
2番目の、正面、側面、裏面の評価については次回に紹介いたします。