税務会計三直線

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<1株当たり純資産価額>平均利益金額とは?営業権の計算!

営業権の計算の算式における、平均利益金額とは、

会社の損益計算書上の当期利益ではなく、法人税法上の
申告所得をベースにします
 
1、申告所得から次に掲げる修正を行います。
 
①、繰越欠損金の控除額は加算、
 
②、非経常的な損失は加算、

③、非経常的な利益は控除、

④、支払利子は加算、但し、手形割引料は加算しない、

⑤、損金に算入された役員給与は加算、
 
2、平均利益金額
 
 上記に掲げた修正を行った利益を次のように平均利益金額
にする。
 
① 過去3年間の平均値にする、

② 前年の利益が過去3年間の利益の平均値より少ない場合は
  前年の利益による、
 
例を挙げて説明しますと、
 
課税時期 平成23年12月21日
 
平成22年9月期   7千万円
平成21年9月期   8千万円
平成20年9月期   9千万円
 
過去3年間の平均 7+8+9千万円/3=8千万円
 
前期、平成22年9月期の7千万円の方が低いので、
平均利益金額は、7千万円になります。
 
申告所得の修正で、役員給与は加算されますが、

これは各会社によってまちまちの給与の取り方を
修正する意味です。
 
この後、税法で定められた<標準企業者報酬額>を控除します。
 
次回は<標準企業者報酬額>を説明します。