税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

<1株当たり純資産価額>営業権の計算、総資産価額とは?

営業権の計算は2つの算式に分かれていますが、

最初の算式はつぎの通りです。
 
(平均利益金額×0.5-標準企業者報酬)
ー(総資産価額×0.05)=超過利益金額
 
この算式をよく眺めてなにがわかりますか?
 
税法で考える超過利益金額とは、
 
総資産価額の5%を超える利益のこと、である
と分かりますね。
 
総資産が5億円の会社は25,000千円を超える利益です。
 
税法の考え方は、
 
総資産の5%が適正な利益で、それ以上は超過利益、
資産価値のある会社という認識です。
 
但し、ここでいう総資産とは、会社の貸借対照表上の
総資産ではなく、財産評価基本通達で評価した価額です。
 
5%は国税庁の考える総資産利益率ということになります。
 
総資産の5%を超える利益は全て超過利益かというと
そうではなく、
 
算式を見ると分かるように、
 
平均利益金額を半分にしています。
 
この算式も何やら単純に利益というわけでもなさそうですね。
 
次回は、平均利益金額、と、標準企業者報酬について
説明します。