税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

<3年内贈与財産の加算>と<贈与税の配偶者控除>との関係!

忙しかった確定申告時期もようやく終わり、
暫く、死んでいました(笑)
 
1週間程の休暇でやっと気力が少し戻ってきました。
 
ブログもほぼ一カ月ぶりの更新です。
 
久しぶりに再び贈与税の話です。
 

3年内贈与財産は相続財産に加算される
とは、既に説明済で皆さんご存じのことです。
 

では、配偶者に対する居住用財産の贈与も
この規定の適用を受けるのかというと、少し
違います。
 

3年内贈与財産の加算は、贈与を受けた人別に
4つに分けて考える必要があります。
 

イ、相続人
 

 これは説明を必要としないでしょう。
 

ロ、遺贈により財産を取得した人
 

 相続人ではないが、孫のように、遺言書に
 よって財産の分配を受けた人です。
 

ハ、相続人、遺贈者以外の一般の受贈者
 

 孫とか息子の嫁とかの受贈者で、
 遺贈者でない人です。
 

ニ、居住用財産の贈与を受けて、配偶者控除
  適用要件を満たす配偶者
 

以上の4つのケースと<3年内贈与財産の加算>
との関係を表にすると、
 

相続税の課税価格に算入される贈与
算入されない贈与は次のようになります。
 

        相続人 遺贈者 一般  配偶者
 

1、3年内贈与 課税  課税  なし   なし
 

2、上記の内、 課税  課税  なし   なし
  相続開始の
  年の贈与
 

3、その他の   なし  なし  なし   なし
  贈与
 

この表だけではよく分かりませんね。
 

個々に説明の必要がありそうです。
 

次回に説明をいたします。