昨日はかなりの偏見と独断で吠えまくりましたが、私が吠えたから
といって日本の税法が変わるわけではないし、くたびれ損ですね。
ならば、こちらが自衛手段をとるしかありません。
資産は将来の費用?
若い頃、シュマーレンバッハの<動態論>なるものを知って、会計学
とはこういうものかと大いに感激したものです。
確かに大企業はそれで正しいと思います。
しかし、長年、中小企業の実情に触れていると非常に矛盾を
感じざるを得ません。
会計学の理論にというより、それに準拠した税制にと言うことでしょうか。
現金預金を除く全ての資産は税を食うものと心得、なるべく圧縮
すべきです。
減価償却資産は早く償却します。最大の税金食いは土地です。
総資本は少ないほど良いといつも肝に銘じるべきです。
業種によっても違いますが、総資本回転が1回転しない場合は
かなり資産に無駄があると判断されます。
資産内容を詳細に検討すべきです。
3000万円で機械を購入した機械工場を例に取りましょう。
耐用年数10年ですから、定額法と仮定して、毎年経費になる
金額は300万円です。
7年間利益を出し、税金を多額に納めました。ところが8年目に
大不況がきて大赤字です。それから何年も赤字が続きました。
7年間に平均税率40%として840万円の税金を納めています。
この税金は返って来ません。
中小企業の税制はこうすべきです。購入した最初の年度に3000万円
全額損金算入して大赤字にし、その後の7年間を無税とする、と。
これが正解。
8年目にB/Sに残っている機械の未償却残に何の意味があると
いうのでしょう。取られっぱなしの税金のなれのの果てです。