税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

総資本圧縮 その1 有姿除却

 さて、昨日まで総資本は少ない程良いという理由を色々
書いてきました。

 今日から総資本を圧縮する方法をいくつか紹介していこう
と思います。

 今日のテーマは有姿除却です。

 これは使用を廃止した固定資産がまだ、廃棄等を行って
いないで、固定資産に計上されたままになっているものを
除却することです。

 法人税法基本通達7-7-2は有姿除却の対象となる
固定資産として下記の2つを揚げています。

 1, その使用を廃止し、今後通常の方法により事業の
  の用に供する可能性がないと認められる固定資産
 2、特定の製品の生産のために専用されていた金型等
  で、その製品の生産を中止したことにより、将来
  使用される可能性のほとんどないことがその後の状況
  等からみて明らかなもの

 損金の額に算入することが出来る金額は次の通りです。

 除却損=その資産の帳簿価格ー処分見込額


 除却することによって、法人税等の節税、償却資産税の
節税、総資本の圧縮が達成されます。