株価の移動平均線がしだれ柳のように垂れ下がって
いる間は買わないことです。
大分、相場が下がったので個人投資家がもう
そろそろ底だろういう希望的観測で株式市場に
参加してきています。
彼らの行動を決定する動機は、例えば、PERが
10倍を切ったとか、PBRが1倍割れだとか、
利回りが5%を超えただとか、でしょうか。
しかし、企業なんてものは3年も赤字が続けば
PERは当然マイナスだし、1株純資産が500円
ありますなんて言ったって、自己資本はたちどころ
に無くなります。
経営者は現在利益が出ていても、いつもそうした
不安を抱えて経営しているものです。
例えば、天下のソニーと言えども、現在2,300円
の株価でも、極端に言えば、300円位まで下落すること
だってあり得るわけです。
大不況というものは何が起こるか分かりません。
決して、もうここまで下がれば底だろうとか、あの
ソニーがこんなに安いなんて、といった値ぼれで買う
ことは厳禁です。
株価は需要と供給の関係で決定されます。
買い手が売り手を上回れば上がり、逆なら下がるーーー
単純明快です。
移動平均線がしだれ柳のように下がっている内は
売り手が多いことを示しています。
しだれ柳に飛びつくカエルになったって、枝に頭を
ぶつけて落下するだけです。
柳の枝が地面に横ばうまで待ちましょう。