税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

「財務諸表の見方」負債と自己資本は逆に見る!

 


事業を始める時は、B/Sは次の様になっています。

第1表
   借方            貸方
 現金預金   3,000,000円   資本金   3,000,000円

 

 事業を開始して、利益が出てくると、次の様に変わります。

第2表
   借方            貸方
 現金預金   2,000,000円   資本金   3,000,000円
 売掛金    1,000,000    利益    1,000,000
 商品     1,000,000

 資産合計   4,000,000    自己資本  4,000,000

 

 更に、複雑になってくると

第3表
   借方            貸方
 現金預金   1,000,000    買掛金   1,500,000
 売掛金    3,000,000    借入金   1,500,000
 商品     2,000,000    負債計   3,000,000


                 資本金   3,000,000 
 車両     1,500,000    利益    1,500,000

                                                           自己資本計 4,500,000

 資産合計   7,500,000    負債資本計 7,500,000

 

 会計の本は、流動性で配列するから第3表のようになります。

 

しかし、お客様に説明するには、次の第4表のように、

 

総資産7,500,000円の内、自己資本4,500,000円では足りなくて、

他人資本3,000,000円が必要だったと説明します。

 

第4表
   借方             貸方
 現金預金   1,000,000    資本金   3,000,000
 売掛金    2,000,000    利益    1,500,000
 商品     1,000,000   
                自己資本計  4,500,000
 車両     1,500,000  
                 買掛金   1,500,000
                 借入金   1,500,000

                他人資本計  3,000,000

 総資産    7,500,000   負債資本合計 7,500,000

 

 事業の流れからすると、第1表が最初、

 

 利益が上がったら第2表で、


 資産が増えたけど、自己資本で賄い切れなくて他人資本

導入したわけです。


 すると、第4表の様に、負債と自己資本を逆に見たほうが財務諸表
を素人のお客様はよく理解してくれます。

 

「どうして、最初に投入した資本金が下に来るの?」という素朴な
質問が飛んできますよ。