資金繰りに追われて、経営者が飛び回っていれば、当然作業時間が
減少します。時間が足りなくなって売上は落ちる一方。又、お金が足りないから
飛び回る、という悪循環に陥ります。
先は見えてますね。倒産です。
資金繰りが苦しくなる原因は色々あります。
1.赤字経営
赤字経営が続けば、借入をしたり手形を発行したりと、目先をしのいで
いても、預金残高はじりじり減少します。その内、身動きが取れなくなる
日がきます。赤字経営を脱却する必要があるのは当然です。
2. 返済過多
借入金を返済する原資は税引き後利益と減価償却費の合計です。
その合計金額を超えて返済すると、いずれ資金が詰まります。
返済金額の設定を計画しなおす必要があります。
3.売掛金回収が悪い
売掛金はどんどん回収しないと貸し倒れる危険があります。又、
預金減少を招き、結局借入金の増加の原因になります。
売掛金の回収は早いほど良いということです。
4.過剰在庫
売掛金と同じです。過剰在庫は不良品の発生、資金繰りの悪化を
招きます。在庫管理は会社の生命線と言えるかも知れません。
5.固定資産投資の過大
固定資産に過大投資すると、資金の固定化を引き起こし、資金繰り
が悪化します。特に、減価償却費の発生しない土地投資は危険です。
土地投資は税引き後利益でしか返済できません。
よく、固定資産投資して資金繰りに詰まり、倒産するケースを見受け
ます。土地は溜め込んだ現金で買う位でないとあぶないですね