昔、サラリーマン時代に、同じ職場の先輩にAさんという、
非常に真面目で事務をやらせたら抜群、几帳面でとてもいい人
がいました。
何十年も勤務して、会社はその功績に報いるために、彼を
課長に抜擢しました。
しかし、彼は一人でこつこつ事務を執ることには向いていたが、
人を使うことには不向きだったのでしょう。
とても神経の細やかな、人一倍、人に気を使うタイプでした。
驚くことに、ある日、彼は割腹自殺を遂げたのでした。
人は何が幸せかわかりませんね。
係長のまま、事務に専念し、皆さんのお役に立てていたら、きっと、
幸せなサラリーマン生活を全うできたかもしれません。
名誉や出世や金持ちになったからといって、それが何なんでしょうね。
人は自分の器の中で幸せを見つけるのが一番なのかも。
会社もびっくりしたでしょう。
良かれと思ったことが、思わぬ結果を生んだんですから。