社交ダンス 永遠に憧れの＜ロレイン＞

　永遠に憧れの外国人女性選手は＜ロレイン＞です。
　
　あの優美で、華やかで妖精のように踊る姿は今でも鮮明に脳裏に
焼きついています。

　もう、１０年以上も昔の事です。
　私たちダンスサークルのメンバー５人は新高輪プリンスホテルでの
全日本ダンス競技会を見に行きました。
　ロレインはリーダーであり夫のルッカと外国人招待選手として
出場していました。
　２人と一緒に写真を撮ろうということになって、ロビーで待つこと
２時間。
　私服に着替えた２人がゆっくりとロビーに姿を現しました。
　早く早く、と皆にせかされて仕方なく私は２人に近づき、
「Ｅｘｃｕｓe　ｍe？」と声をかけました。
「Maｙ　I　ｔaｋe　a　ｐiｃｔuｒe、ｔoｇeｔｈeｒ？」
　すると、すぐ「Yeｓ」という返事が返ってきました。私の拙い英語
が通じたようです。
　二人を囲んで記念写真を撮りました。
　私が「サンキュウー」と感謝の言葉を述べると、彼女はにっこり笑って、
軽く私の目をみつめて会釈を返し去っていきました。
　とても穏やかで優しい女性なんだなぁ、と思いました。
　あの時のことは今でも心深く私の胸に残っています。
　そして、優美なダンスと共に＜ロレイン＞は私の永遠の憧れなんです。

　初めて彼女を知った時はシンキンソンというダンサーと結婚して
いました。まだ若く、お人形のように可憐でした。
　その後、二人は別れ、ロレインはルッカと結婚しました。
　私達がロレインに出会ったのは丁度その頃でした。
　現在は引退してコーチとして活躍しているようですが、ルッカとも
別れたという噂も流れ、ダンサーとしては超一流でしたが、女性としては
幸せだったかどうか心配しています。人生は多様ですね。