先日、「信用売り」について少し話しましたが、もう少し詳しく書いて
みます。
株式相場は上昇、ボックス、下降と分かれています。
現物買いは上昇相場では有効に働きますが、下降相場では損失の山です。
現物買いだけの人は下降相場は休むのが鉄則です。
どうしても下降相場でも株をやっていたいという人は資金を限定して
「信用売り」を仕掛ける必要があります。
「信用売り」は怖いというイメージが一般の人に深くあるようです。
「カラ売り」をするというと、人は眉をひそめて
「そんな怖いことを!」と言います(笑)
しかし、私は根拠のないことだとは思いません。
例えば、A社の株を1000株、千円で買えば1000千円で、A社が
倒産しても1000千円の損失で済みます。
A社の株を1000株、千円でカラ売りしたらどうでしょう。
素晴らしく有益な情報が発生して、翌日からストップ高の連続で買い戻し
出来ないまま5000円まで上昇したら4000千円の損失です。
「信用売り」の損失は青天井です。そこが「信用売り」の怖いところです。
その点を避けるために、私はいくつかのルールを定めています。
「信用売り」を安全に行うルール
その1、1日の出来高が10万株以下の品薄株を売らない。
その2、基本的に業績が下降、もしくは1株当り利益が3円以下の株を狙う。
その3、三本新値足が黒転換している。
その4、5日線、25日線を下回った。
その5、長期指標の日経平均、TOPIX、特に単純平均株価が下降に転じた。
その6、サイコロジカルラインが30%以上
その7、出来れば信用倍率が3倍以上だと望ましい。
その8、そして、最も重要なルールは、株価が25日線をその日の終値で
上回ったら、即刻翌日<寄り付きで買い戻すこと>、です。
以上のルールを守れば「信用売り」怖くありません。単に「現物買い」の
反対の取引に過ぎません。
しかも、下げ相場では有効に働きます。
用語解説
サイコロジカルラインとは、
直近12日間の株価の勝率のこと。12日の内、上昇した日が4日なら33.3%
3日なら25%になる。25%以下は下げ過ぎ、75%以上は上げ過ぎ、と判断
したりする。