税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

米国は時価会計を維持できるのか?

 私が今、最も注目しているのは、米国が時価会計を維持
できるのか、ということです。

 サブプライムローンに端を発した金融危機に金融機関の
自己資本は相当傷んでいると思われます。
 このままではほとんどの銀行がBIS基準を維持できなく
なるのではないかと考えています。 

 まだ、記憶に新しいと思いますが、バブルが弾けて
体力の衰えた日本の金融機関に米国はこれが世界基準だ
とばかりに<時価会計>なるものを押し付けてきました。

2001年3月、時価会計が発足しました。

 自己資本比率が8%を割れば外国為替の取引が出来なく
なるとかいうBIS基準なるものに、日本の銀行がどんなに
苦しめられたことか。

 株式の持ち合いが日本の慣行でしたが、株式の下落が
自己資本比率を圧迫したために、持ち合い解消で大量の
株式が売られ、相場の下落に拍車をかけました。

 今の米国は当時の日本の姿そのままです。

 さて、米国はどのようにして時価会計を維持するの
でしょうか。注目の的です。

多分、今のままでは維持できないと思います。

 どうするか、日本と同じように合併、再編の道を辿るのか?
 
何しろ、時価会計の本家ですから。まさか時価会計を放棄して
取得原価主義に戻すなんてことはないと思いますが。