税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

「事業主貸」勘定はずだ袋。

 「事業主貸」勘定はずだ袋のようなもので、経費に
ならない全ての出費が詰め込まれています。
 
 この勘定科目をアウトプットして眺めてみると、
さながら、<パンドラの箱>をひっくり返したような
様相です。

 月に30万円の生活費を定期的に頂いて、やりくりして
います、と言いながら、勘定科目の中身を見ると、

 30万円の生活費は勿論、その他に所得税、住民税、
固定資産税、年金、国保等の税金関係、

 各種の生命保険、簡易保険、個人年金養老保険
所得補償保険、損害賠償保険。

 各種カードで買った、洋服代、旅行費用、家具、電気製品。

 子供の学費、塾の月謝、

 テニスやスイミングプールの会費。

 中には、スーパーの買い物までカードで落ちている人も
います。


 生活費とは、かくも多様に種類の多いものか、と唖然とします。

 ところが、奥さんは月々の生活費は30万円です、と真面目な
顔で言います。

 家も古くなると、やれ塗装だ、屋根の修理だ、エアコンがこわ
れた、と維持費も嵩みます。

 どんぶり勘定で生活していて、「事業主貸」勘定を集計
すると、瞬く間に所得をオーバーしています。

 所得の高い人ほど、この傾向が強いようです。

 「事業主貸」勘定を一度分解してみて下さい。

 余分な支出がいかに多いか自分でもあきれるのではないで
しょうか!