会社法の制定により、キャッシュ・フロー計算書が財務諸表に
新たに加えられたけれど、キャッシュ・フロー計算書は大企業
だけの為にあるわけではありません。
中小企業にも個人事業主にも必要です。
本当に健全な経営、財産作りを目指すなら、P/L,B/S
だけでは足りません。
3000万円稼いでも、4000万円使えば、どんどん借入金
が増えていきます。
そんな人がいるのか、と思うでしょうが、多くの所得を上げて
いる人ほど、意外と資金繰りに追われています。
派手な外国車に乗り、高級レストランで食事をし、豪華な家に
住んで、年に数回海外旅行に行って、----
気持ちは分かりますが、稼いでも稼いでもお金が追い付きません。
中には、その日の売上金を持ってキャバクラに直行する人も
います。
そういう人を私は今までに沢山見てきました。
逆に、300万円の所得でも250万円の生活費でつつましく
生活すれば、少しづつでも財産は増えていきます。
損益計算書と貸借対照表だけではこの辺のところが見えてきません。
どうしてもキャッシュ・フロー計算書が必要になってきます。
この時、事業主貸、事業主借勘定の明確な区分が必要になって
きます。
何故なら、事業主貸勘定は営業キャッシュ・フローの項目であり、
事業主借勘定は財務活動によるキャッシュ・フローの項目だからです。