税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

成長株という幻想!

 平成19年6月に発売された会社四季報で、急成長する不動産会社が
数多く目につきました。

 8868 アーバンコーポレーション
 8885 ラ・アトレ
 8888 クリード
 8911 創建ホームズ
 8936 リプラス

 この中で、8936 リプラスの欄を見てみますと、

 まさに、急成長です。

     平成18・12  平成19年・12予  平成20年12予

 売上  11,482   21,000     35,000
 
 経常利益 2、580    5,000      7,000

 但し、財務内容は余り良くありません。

  株主持分比率         11.8%
  営業キャッシュフロー     連続マイナス
  借入金            平成17年12月時点で 44,398
                 売上の4倍もあります。

 この株を当時、私が買うかというと、買いません。
 
 理由は、私には株を買う時の基準がいくつかあって、
その1つに

  PER+PBR*10<20倍

 という基準があります。

 リプラスの予想PERは 26.5倍
      予想PBRは  7.2倍

 この数字を計算式に当てはめると、

   26.5+7.2*10=98.5倍

 98.5倍という、べらぼうな数字になるからです。

 その他の基準にも合いません。


  株主持分比率 20%未満   は買わない。
  営業キャッシュフロー   連続マイナス  は買わない。

 私の「買い選定」のチェックリストにいくつも違反して
います。

 しかし、成長性という点にだけ目を向ける人は
買うかも知れません。

 この株は平成18年1月を高値に、その後下がり
続け、

 平成20年9月には破産法の申請をしています。