親戚筋の会計事務所から
「内に来ないか?」という誘いがありました。
私が税理士試験の勉強をしているのを知っていた
のでしょう。
悩みました。
故郷の母の声が聞こえます。
「折角、いい会社へ入ったんだから、辞めるんじゃ
ないよ」
母の口癖でした。私が余ほど危なっかしかった
んでしょう。
経理部に所属している時、仕事をどんどん合理化、
改善していくと、上司や先輩達から
「今まで、これでうまくやってきたんだから、何も
今さら変えることはないじゃないか」
と反発をくらい、思うようにいかないもどかしさ
を感じていました。
自分はサラリーマンが何となく<性に合わないな>と
思っていました。
いつか自分は会社を辞めるだろうと考えてはいました。
しかし、去年、自宅を購入し、多額のローンが
ありました。
妻子も抱えています。
合格科目はまだ、簿記論、財務諸表論の2科目
だけです。
33歳です。人生の岐路に立ちました。
(続く)