税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

損益分岐点売上について


 限界利益は色々な使い道があります。
  
  1、損益分岐点売上
  2、労働分配率
  3、一人当たり限界利益

 

  今日は<損益分岐点売上>について、お話してみます。

 

  こんなP/Lの本屋さんがあったとします。

    売上          70,000千円
    変動費         56,560
     仕入れ 56,000
     包装費   560
   限界利益        13,440

   固定費         13,000
     人件費  8,000
     家賃   4,000
    その他経費 1,000

   利益            440

 損益分岐点売上の算式は
   
     固定費/限界利益

  です。

  限界利益率は、<限界利益/売上>ですから

 

    13,440千円/70,000千円=19.2%

 

  損益分岐点売上は

    固定費13,000千円/限界利益率19.2%=67,708千円

  になります。


  売上67,708千円で利益0円ということです。

 

  それでは、目標利益を2,000千円にしたいときは
 いくらの売上にしたら良いでしょうか。

 

  固定費13,000千円+目標利益2,000千円/限界利益率19.2%
 =必要売上78,125千円

  になります。

  固定費とは、売上が上昇しても変わらない経費ですから、
 限界利益が上がれば最終利益もそれだけ上昇することに
 なります。

 

  利益を上げるための検討要素は三つですね。

  1、固定費を圧縮するか、
  2、変動費を下げて、限界利益率を上げるか、
  3、売上を上げるか、

です。

  利益計画を立てるときは、この三つについて検討を
重ねます。