接道義務は、
建築基準法上最も大切な規定ではないでしょうか?
私の近所の事ですが、
会社の経営が思わしくなくて、自宅を売りに出したところ、
相場の半値でも売れないことが判明しました。
理由は接道路義務違反です。
次のような道路の配置になっていました。
道路幅 4m
住宅4軒 私道3.8m
3.8m接道で私道の奥の家は1.9mしか間口
がありません。
売りに出された宅地は奥の宅地です。
建築基準法が施行された昭和25年当時から
4m道路に、2m以上の接道義務は定められていました。
しかし、この宅地が分譲された昭和50年代の始めの頃は
まだメートル法が徹底しておらず、
坪表示で、
この分譲地の私道も多分2間、3.8mで宅地造成
されたものと思われます。
宅地の間口は1.9mしかありません。
10㎝足りません。
しかし、この10㎝が天国と地獄を分けることになります。
接道義務に違反していると、
資材置き場か家庭菜園位にしか使えないので
買い手がつかないのもやむをえないことです。
次回は、建築基準法の「接道」について説明します。