税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

事業主貸勘定の中身!

 事業主貸は法人で言えば「役員報酬」に当たります。

 しかし、経費にはなりません。

 個人事業では所謂、生活費の集合体です。

 経費にならない全てのものがここに積みこまれています。

 中身をぶちまけると、<パンドラの箱>をひっくり返した
ように、色々なものが出てきます。

 大まかに分類してみると、

1、所得税、住民税

2、国保国民年金介護保険

3、生命保険、損害保険

4、経費にならない水道光熱費等の公共料金

5、子供の学費や塾の費用、

6、テニス、ヨガ、ダンス、生け花、等々の趣味の費用

7、家族旅行の費用

8、家の修理、改築費

9、冠婚葬祭やその他のお付き合いの、所謂、交際費

10、ファッションのための費用

11、家族や夫婦でレストランで食事を楽しむ費用

12、そして、日常の細々した買い物、食費等々

 よくまあ、色々な支出があると思えるほど、沢山のお金が
出ていきます。

 何も整理しないで使った生活費を全て記帳していくと、
事業主貸勘定の中身は上記のような内容になります。

 これらの支出は考えもなく使っていると、いくらでも
増えていきます。

 自分の所得を超えてしまい、いつのまにか借入金が増加する
はめになります。

 欲望を制御する必要があります。

 又、全てを記帳して記録するのも大変なので、次のように
大きく三つに分けて、

1、所得税、住民税

2、国保、年金

3、その他の生活費

 このうち、1と2を記帳し、3は生活費として月に50万円
とか金額を決めて、別の預金に移し、その中で全てを賄い、
けっして事業の資金に手を出さないことです。