税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

個人事業、元入金勘定とは何ですか?

 

 元入金に注目して下さい。
 
 元入金は皆さんが考えている以上に重要な勘定科目
です。


 元手50万円で商売を開始したとしましょう。

 まず、商売を始める時の勘定科目は次のようになります。


  借方             貸方

 現金預金 500,000円  元入金 500,000円

 
 平成30年1月から12月末まで、1年間商売した結果、
次の様な営業成績でした。

 売上  売上原価  経費     所得

 10,000,000ー4,000,000-2,000,000=4,000,000円

 所得   生活費  元入金増加額

 4,000,000-3,500,000=500,000円

 これをB/Sに表示すると

 現金預金 1,000,000  元入金  500,000

 事業主貸 3,500,000  所得  4,000,000
     --------------------- --------------------
計     4,500,000     4,500,000円


 元入金と所得と事業主貸勘定は次の様に加減されます。

 元入金  所得  事業主貸  新元入金

 500,000+4,000,000-3,500,000=1,000,000円 

 仕訳で示すと

 所得  4,000,000  元入金  4,000,000

 元入金 3,500,000  事業主貸 3,500,000円 


 その結果、平成31年1月1日のB/Sは次の通りです。


  借方                    貸方

 現金預金 1,000,000   元入金  1,000,000円

 元入金が50万円増加しました。


 仮に、生活費を430万円使っていたら、元入金は30万円に
減少しています。

 いくら稼いでも所得以上に生活費を使い過ぎると、財産が増えない
ということが分りますね。