中古マンション１棟買いは危険！

　昨今は不動産投資が中々盛んで、一寸したブームになっており、
私の事務所にもマンションを購入して確定申告に訪れるお客様
が増えています。

 

　本屋に行って眺めると、不動産投資本がずらりと並んでいます。

 

　この中で気になるのは、ちまちま、区分マンションなど買った
ところで財産なんか増えない、思い切ってマンション１棟買い
するか、アパート１棟買いするべきだと書いてある本もあることです。

 

　収益還元法で計算して大丈夫だと判断できれば、銀行の融資も簡単に降りるし

、又、一気に１千万円以上の年収も確保できる、云々、と、いいことずくめです。

 

　しかし、サラリーマンの人が１億も２億も借金をして、もし、
外れたら大変なことになります。

 

　中古ビルを買う危険は沢山あります。

　我々素人には見分けられない危険です。

 

１、家賃収入が満額でその満額の収入がずっと続くなら問題はないでしょうが、
　高利回りにつられて買ったら、家賃滞納者ばかりだったり、やくざさんが
　多かったり、飛んでもない入居者ばかりということもあります。

 

２、売り為に入居者を偽装し、買った直後から空室が続出したり。

 

３、家賃保証が途中で反故にされたり。

 

４、土台が白アリでやられていたり。

 

５、買う時は分からなかったが、近隣のトラブルがあったり、悪臭がしたり、
　騒音があったり。

 

　とにかく、数え上げたら切がないくらい危険に満ちています。

 

　私のお客様でビルを１棟買いしたら、あちこち補修するところばかりで、

１億５千万円ほどのビルなのに、買った直後、補修費が３０００万円も

かかりました。

 

　家賃収入と借入れ返済の金額が逆転すれば、毎月のサラリーを返済
に当てなくてはなりません。

 

　まさに、地獄ですね。

 

　もし、１棟買いに拘るなら、自前の土地に、信用ある建設会社で新築
することでしょう。

 

 　自前の土地がない人はやはり、区分マンションを少しずつ買うべき

です。

 

　この方が安全です。