税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

相続税 手元現金は課税財産としていくら計上すべきか?

 手元現金は相続開始時の被相続人が所有する現金の
全てを計上する、---これが解答です。
 
 しかし、死亡時に1円まで現金を管理しているなんて
ことはほとんど不可能でしょう。
 
 ですから、凡そ、誰がみても妥当と思われる金額、と
いうことになります。
 
 一般に、葬式費用や医療費の支払いのために、相続開始前に
預金を引き出しておきます。
 
 何故なら、相続が開始すると一定の手続きが終わるまで預金が
凍結されるからです。
 
 仮に、2日前に預金を700万円引き出していると
しましょう。
 
 葬式費用に500万円、医療費の支払いに100万円
使ったとします。
 
 すると、相続開始時には、少なくとも、600万円の
現金が手元にあったことになります。
 
 それを、手元現金100万円で申告すれば、税務調査を
受けて訂正する羽目になります。