相続税計算 未成年者控除額の改正！

　相続税法では、法定相続人が未成年者である場合、一定額を
未成年者の相続税額から控除できることとしています。

 

１、適用要件

 

　　①　無制限納税義務者に限る（日本国内に居住していること）

 

　　②　被相続人の法定相続人であること

 

　　③　未成年者であること（２０歳未満）

 

　　④　被相続人の子が先に死亡している場合、子の代襲相続人
　　　　である孫が未成年者であり、国内に居住していれば、
　　　　未成年者控除を受けられます。

 

２、控除額の計算

 

    ①　２０歳までの１年につき6万円

　　　　　＜１年未満の端数は切り捨て＞

　　　　相続人が１０歳７カ月なら、切り捨てて１０歳、

　　　　（２０歳－１０歳）×６万円＝６０万円

　　　　６０万円が控除額になります。

 

　　②　控除額の全額が引き切れない時は、その引き切れない部分の金額
　　　　をその未成年者の扶養義務者の相続税額から差し引きます。

　平成２２年度までは１年につき６万円でしたが、平成２３年度
の税制改正で１０万円に増額され、平成２３年４月１日からの相続にかかる
相続税に適用されます。

 

　但し、この改正は今現在、成立が不明確で改正時期が未定となって
いると思われます。

 

　引き続き、国会成立に注目しているところです。