不整形地の評価は前回にお話しした4つの
いずれかの方法で整形地の価額を算出し
、その価額に
「不整形地補正率」を乗じて
不整形地の評価額を計算します。
4つの整形地の評価の前に
「不整形地補正率」はどのように求めるのかを
説明する必要がありますね。
1、不整形地補正率の求め方、
①、「地積区分表」
「地積区分表」なる表から、評価する
不整形地が
「A]「B」「C」のいずれの
地積区分に該当するかを判定します。
普通住宅地区で地積が500㎡未満
であれば、
地積区分は、 A
です。
②、かげ地割合
評価対象地の全てを囲む「想定整形地」
を計算し、
不整形地の地積に対しどの位の
かげ地割合になるかを計算します。
かげ地割合の算式は次の通りです。
かげ地割合=
想定整形地の地積ー不整形地の地積
想定整形地の地積
想定整形地の地積
計算例、
想定整形地の地積 500㎡
不整形地の地積 380㎡
不整形地の地積 380㎡
かげ地割合=(500㎡―380㎡)÷500㎡=0.24
かげ地割合は24%です。
③、想定整形地の取り方
評価しようとする宅地の全域を囲む、
正面路線に面する正方形又は長方形の
土地を言います。
具体例
間口 | ||||
かげ地 | 3m | |||
奥行 | ||||
20m | ||||
地積 | 380㎡ | |||
底辺長さ | 25m |
上図のような「想定整形地」は、
25m×20m=500㎡
となります。
上図は宅地が長方形ですから、
「想定整形地」の取り方はもっとも簡単です。
複雑な宅地は判断に迷うことが多々あります。
いずれ色々な「想定整形地」の取り方を説明します。
④、「不整形地補正率表」
地区区分
地積区分
かげ地割合
地積区分
かげ地割合
の3つによって、不整形地補正率を求めます。
求める際に注意すること、
イ、間口狭小補正率の適用がある場合には、
不整形地補正率×間口狭小補正率
(小数点第2位未満切捨て)
(小数点第2位未満切捨て)
ロ、上記の場合、下限は0.60となります。
普通住宅地区
地区区分 A
かげ地割合 24%
上記の場合の不整形地補正率は、 0.94
になります。