税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

孤独と音楽 その3 音楽の好みがガラっと変わりました。


結婚してから数日経ったある日の事、
結婚のお祝いに高校時代の友人から贈られたベートウベン
ピアノソナタ
<月光><悲愴><熱情><ワルトシュタイン>のレコード
をかけてみました。
 ケンプというピアニストの演奏です。

 掛けてみて驚きました。
 当時あれ程好きだった<熱情>が重苦しく感じられ、
心に響いてきません。
 むしろ軽くセンチメンタルな<悲愴>の旋律が好ましく
感じられるのです。

 そして、更に数か月の間に私ははっきり感じたのです。
もう以前のようにクラシックの名曲が心に入って
来なくなったんだなぁ、と。

 結婚を境に私の音楽の好みがガラッと変わったことを
知りました。

 そして、好みの音楽のジャンルが広がってジャズや
ロック、シャンソン、ニューミュージック、ダンス音楽、
と軽い音楽に心が傾いていきます。

 クラシック音楽も重厚なベートーベンよりもショパン
モーツアルトを好み、
 交響曲よりも弦楽四重奏曲といった具合です。

 クラシック音楽を真に感じ取るには孤独が
必要なのでしょうか。

 孤独に苛まれている時は心の中から綿毛のように
震えるセンサーが出ていたような気がします。
 そのセンサーがクラシック音楽の美しい旋律の
細かい襞まで感じ取っていたのでしょうか。

 結婚したらそのセンサーがなくなって、心は
丸く穏やかになってしまいました。

 これではクラシック音楽が心に入って来ないんでしょうね。

 今はそよ風のように軽く頬を撫でる音楽に幸せを
感じています。