税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

電子申告の誤送信 その3 統括官との話し合い

 更正の請求書を提出してから、3月、4月、5月
と何の動きもありませんでしたが、6月に入って
所轄の統括官から
「一度、お会いしたい」
という電話が入りました。

 私は早速その日の内に出かけていき、統括官に
お会いしました。

 そして、当事務所は3年前から電子申告に取り組んで
電子申告100%を目指して頑張っており、現在、
70%位まで達成している旨をまず強調した後、

今回、送信ミスが発生した原因を詳しく説明しました。

 1年間の全取引が終了すると、事務員は決算を行い、
医業については、パソコン上で、措置法26条が有利か
実額計算が有利かを判定します。
 
 有利な方を選択して決算書、確定申告書を作成します。

 出来上がった申告書は私のチェックを受け、OKが
出るとお客様に説明して了解を得ます。

 後は送信するだけです。送信なんてただ、クリック
するだけですから、間違えようがない筈ですが、
まだ、電子申告に不慣れなものですから、選択の
ボタンを逆に押してしまった次第です。

 そのミスに3月15日までに気付けば修正出来る
わけですが、確定申告は短期間に膨大な処理を
しなければならないので、ミスに気付きません。

 その辺の事情を詳しく説明しましたところ、

「ご事情はよく分かりました。それでは、更正の請求書を
取り下げていただけますか?
 実額計算の税額で申告したことに、署の方で訂正して
おきましょう。
 6月中には税額を還付出来るようにしておきます」
と、統括官は約束してくれました。

 送信ミスを認めてもらえて、うれしかったですね。