以前、このブログでも書きましたが、中小企業と
大企業では決算書の読み方が大分違います。
本屋さんに並んでいる経営分析の本は皆、大企業向け
のものであって、町の中小企業の分析には半分以上
役立ちません。
何故、大企業が期間損益計算をするか、それはその
期間に株式を購入し、資本に参加した人にその期間の
正しい成果を配分する為でしょう。
中小企業は違います。
その理由は、
第1に、株主が皆、親族。
第2に、配当をする必要がない。
ですから、本当は期間損益計算なんて厳密に適用して
欲しくないんです。
税金の申告や銀行の借入れの為に仕方なく期間損益計算
をしているのであって、
中小企業で大事なのは生活費がいくら稼げたか、そして、
いかに節税して、いかにお金が残って、いかに財産が
増えたか、です。
一番不要なものが減価償却や繰延資産でしょう。
買ってお金を払ったら全部費用だと考えたいのです。
前払費用なんてものも必要ありません。
お金を払ったら全部経費です。
本音はそうです。
そうした特徴を頭に入れながら、中小企業は経営分析を
していく必要があります。