ずっと昔、サラリーマン時代のこと。私の上司は
「これ、どのようにしたらいいでしょうか?」
と相談をかけると、いつも
「うーんーーーー」と唸ったきり、腕組みをして考え込んでしまいます。
「これはどうかな」と、やっと答えが見つかったと思ったら、
「待てよ」と迷って考え込んで答えが出てきません。
私はいつも「あかんわ」と思います。
彼は東大の経済を出ていて、勉強会で、ケインズ理論
などを講義する時は滔々とやるけれど、
実務の応用問題は苦手のようでした。
学問があるのはいいことだけど、現実の仕事は
応用問題の連続だから、その力がないと、
単なる事務屋になってしまうよ、と思いましたね。
仕事って何だろうか?
仕事力って、問題を解決する力、
じゃないかなって、今でも思いますよ。
それじゃあ、仕事力って、どうやったら身につく
ものなんでしょうかね。
ですから私は事務員に常日頃、「考えなさい」と言うんです。