挨拶は人間関係の最初に火花を散らす、謂わば、自尊心
と自尊心のぶつかり合いみたいな感が確かにあります。
威圧するような挨拶をする人、へりくだって挨拶
する人、親しみを込めた挨拶、軽い挨拶ーーーー
様々な中にも、時々、ストレスを感じ、心が傷つく
場合が多々あります。
「挨拶は自分のためにするもの!」
これは何かの本で読んだ言葉です。
私はこのフレーズが気に入っています。
挨拶は自分のためにするもの、と考える理由はいくつか
あります。
ある年齢に達した頃、私はふと気がついたのです。
挨拶の度にいちいちストレスを受けていてはたまらない、と。
ストレスから自分の心を守り、常に平和で穏やかな
心を保つには、相手の態度に関係なく、親しみを込めて
誰よりも先に挨拶をすることに決めたのです。
つまり、これは自分を守るためなんですよ。
そして、今は私はサラリーマンではなく商売人です。
商売人にとってお客様は全て上司と同じです。
私どもの事務所と私たち家族や事務員の生活を支えて
くれる大切な人です。
それは金額の多寡に関係ありません。
私は感謝の意を込めて挨拶を送ります。
更に深く考えていくと、毎日の食事にしても、日頃、
何気なく使っている器具にしても、飲む水さえも全て多くの
人々によって支えられていることを知ります。
私は年と共に世の中の全ての人々に感謝の気持ちと
思いやりの心を持って、素直にまず誰よりも先に挨拶
を送るようにしているのです。