税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

国民年金を払うメリット、その1、その2、

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 仮にA氏としましょう。

 A氏が年金未加入なので、
「どうしてですか?」と尋ねたところ、
「政府のやることなんか信用できない」と、中々の反骨精神
です。

 そして、一番割りの良い保険会社の年金に加入して
いたのですが、その保険会社が倒産騒ぎで、結局、年金額
が半分に減らされてしまいました。

 日本という国がどんな実力の国かは又、他の日にこの
ブログで話したいと思いますが、

 さて、今日のテーマは先日からの続きで、「国民年金を払わない
貴方が如何に大損しているか」についてです。

 先日は「未納問題で年金制度が破たんすることはない」
ということを書きました。

 今日は、前述のA氏のような悲劇を食い止めるために、
ずばり、公的年金がいかにメリットいっぱいであるかを
書いてみます。

 第1のメリットは公的年金が物価スライドしている点です。

 何十年先に、あるいは物価が5倍になっているかも知れません。
その時、頂く年金も現在の水準の5倍になっています。
 保険会社の年金は5分の1のままです。
 この安心感は大きいでしょう。

 未納者の声に
「自分達が年金を貰う頃にはジュース一杯分になってるだろう」
というのがありましたが、それは間違いです。

 何故かというと、少なくとも理由は2つあります。

 1つは、次に触れますが、公的年金は2分の1が税金で
賄われていることです。物価が5倍になれば税収も5倍になる
ので、給付財源に不足することはありません。

 又、公的年金は国民の生活の一定水準を維持する目的
を持っているので、消費者物価指数を基準として給付を調節し、
国民生活を守ろうとしているのです。

第2のメリット、

それは
 給付年金の2分の1は国庫負担、即ち、税金で賄われている
ということです。

 年金未納者でも税金は払っている筈です。
 未納者の貴方が払った税金は他の人の年金として支給される
のです。

 未納ゆえに年金を貰えないだけでなく、他の人の年金まで
負担させられるのです。くやしくありませんか(笑)

 若者は年金は「払い損だ」と考えているようですが、私に
言わせれば、払わない方が損なのです。