税務会計三直線

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非上場株式の評価<大会社、中会社、小会社の判定>

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 会社の規模によって株式の評価方法が異なる、と昨日説明しました。
 
 大会社、中会社(中会社は更に、大、中、小、に分かれます)、小会社
の、結局、5つに分けることになります。
 
 それでは会社の規模はどのように判定するのでしょうか?
 
 総資産価額、従業員数、取引金額、の3つを使って判定します。
 
1、最初に従業員数100人以上か100人未満かで判定します。
 
   100人以上    大会社。他の判定は不要です。文句なく大会社です。
   100人未満     次の判定に移ります。
 
2、総資産価額と従業員数を比較して、どちらか低い方
 
3、上の判定結果と取引金額を比較して、どちらか高い方
 
4、例を挙げて説明しましょう。前日に掲げた表を使います。
 
 例  A社  製造業
 
       総資産価額    9億円
       従業員数    26名
       取引金額    10億円

  上の数字を前日掲げた表に当てはめると、
 
   ① 製造業で総資産価額 9億円は、中会社の大
 
   ② 従業員数 26名は、     中会社の小
 
   ③ 取引金額 10億円は、    中会社の中
 
   ④ ①と②との比較で下位の区分は 中会社の小

 ③と④の比較で上位の区分は中会社の中の判定になります。
 従って、この会社は中会社の中の規模となります

 さて、ここで問題となってくるのは、
 
 1、総資産価額はいつ現在の数字をもってくるのか、前期末か、それとも、死亡日現在か、
 
 2、従業員数はいつの期間のことで、アルバイトや会社役員は含まれるのか、
 
 3、卸売業、小売業を営む会社はどの業種を使うのか、
 
 4、取引金額はいつの期間の数字か、
 
色々、疑問が生じますね。
 
 次回は判定に必要なこれらの細かい事柄を解説します。
 
                         続く