税務会計三直線

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<比準割合>純資産価額の計算!

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比準要素 3つ、
 
1、年配当金額
2、年利益金額
3、純資産価額

この内、最後の「純資産価額」の計算の説明です。
 
純資産価額というと、色々な数字が思い浮かびます。
 
B/S上の自己資本の数字、
 
相続財産価額としての純資産価額、
 
等々、
 
この場合、B/S上の自己資本が数字としては近い
でしょう。
 
但し、現在、計算しているのは相続税の財産評価です。
 
従って、<財産評価基本通達>の評価の方法で計算
します。
 
<財産評価基本通達>183(3)
 
は次の用に規定しています。
 
直前期末における資本金等の額+法人税法上の利益積立金額
の合計金額を直前期末における発行済株式数で除した金額

法人税法上の利益積立金額とは、
 
具体的には法人税法申告書別表5(1)」の期末差引合計額
です。
 
例、
 
資本金  10,000千円
資本準備金  0千円
差引翌期首現在利益積立金額 140,600千円

純資産価額の計算
10,000+0+140,600=150,600千円
150,600÷200,000株=753円
 
参考
 
財産評価基本通達183 (3)
 
(3) 「1株当たりの純資産価額(帳簿価額によって計算した金額)」は、
直前期末における資本金等の額及び法人税法第2条*1第18号に
規定する利益積立金額に相当する金額(法人税申告書別表五(一)
「利益積立金額及び資本金等の額の計算に関する明細書」の
差引翌期首現在利益積立金額の差引合計額)の合計額を
直前期末における発行済株式数で除して計算した金額とする。

*1:定義