税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

<比準割合>年利益金額、非経常的な利益の除去!

 類似業種比準価額等の計算では、比準要素として、
 
1、年配当金額
2、年利益金額
3、1株当たりの純資産価額
 
の3つがあります。
 
 前回、説明した年利益金額の算式は、
 
課税所得金額ー非経常的な利益金額+受取配当等の益金不算入額

ー同上の所得税額+損金算入した繰越欠損金の控除額

=差引利益金額

でした。
 
 算式の2番目の<非経常的な利益金額>とは、
 
固定資産売却益、保険差益等で、P/L上で特別利益に
計上されている金額です。
 
 非上場会社の株価を計算する際に、なるべくその会社の
実態に近い、経常的な株価を計算する為にはそれらを
排除するという趣旨です。
 
評価通達 183②のかっこ書き,に記載されています。
 
 又、特別損失がある時はその金額を控除し、マイナス
になる時は 0 とします。

 経常利益             17,000千円
 
 特別利益 
  固定資産売却益      5,000

 税引前当期純利益       22,000
 法人税、住民税及び事業税 10,000
 当期純利益           12,000