税務会計三直線

税務、会計、経営について主に書いていきます。

全く読めない2017年の日本経済!

あけましておめでとうございます。
 
昨年は驚きの連続でした。

英国のEU離脱、に続いて
トランプ大統領,の誕生です。

アベノミクスは3年経ちましたが、どうも上手くいかないようです。

日銀の黒田総裁はデフレ脱却を目指し、量的緩和を続けましたが、
市中にお金が出回らないから需要が増えず、このままでは、
益々、デフレになりそうです。

オリンピックも近いし、大々的な公共事業の発注があるかと思いましたが、
逆に、緊縮財政や消費税アップ等の増税で、これではGDPの増加
は見込めませんね。

日本は借金1000兆円ではなく、純資産黒字国!

 今週の週間ポストに面白い記事が載っていました。

私は会計マンですから、以前から国のバランスシートが新聞や
雑誌で公表されないのを不思議に思っていました。

借金1000兆円と言ったって資産が2000兆円あれば問題
ないかと考えていました。

資産 2000  負債  1000
         純資産 1000

バランスシートにすれば、このようになります。

上記のようなバランスシートの会社は沢山あります。

どの会社でも立派に営業を続けています。

週刊ポストの記事によると、現在、日本のバランスシートは
次のようなっているそうです。


資産   680兆円    負債   1171兆円

税収権利 750兆円    純資産   259兆円


資産項目の750兆円と言うのは、

高橋洋一氏の説明によれば、政府には徴税権という、目に見えない
資産があり、約30兆円の税収に25倍したものを資産とみる、
そうです。

すると、上のB/Sのようになって、明らかに純資産は黒字と
なります。

更に、政府の子会社である日銀のB/Sを連結すれば、
日銀の保有する400兆円の国債が相殺されて、実質の借金は
500兆円もなく、何と、純資産は659兆円も黒字に
なります。

まあ、日本国が1000兆円の借金で破綻するなんて話は
全く信じられませんね。

この3年間、日銀は2%のインフレ目標を掲げて量的緩和
を続けてきましたが、

日銀の当座預金が増えるだけで市中にお金が出回らない
ことが判ってきました。

銀行は日銀の当座預金に預けておけば金利がもらえるから、
焦げ付く危険を冒して貸付になど回しません。

業を煮やした日銀が当座預金残高に対してマイナス金利
導入しましたが、

とにかく、総需要が増えなければ2%のインフレ目標どころか、
デフレになるばかりです。

株式市場も2016年は失望感で先細りしていきました。

どこか間違えていますね。

EUは不透明だし、中国、韓国は壊滅的だし、このままでは
2017年も先が見えません。

デフレは総需要の不足である、と、はっきり認識して、
安倍内閣建設国債でも発行して財政出動して、

アメリカのトランプ大統領が経済優先の政策を打ち出せば
再び、経済の上昇も見込めるかも知れません。

さて、2017年の日本経済がどうなるか?楽しみです。